決済
口座振替とは?仕組みから導入方法までを解説
目次
口座振替とは?
口座振替とは、金融機関の口座から料金を自動で引き落としする決済方法です。口座振替の特徴や口座振込との違い、具体的な手続き方法について整理しておきましょう。
口座振替の特徴
口座振替は、定期的に支払いが発生するサービスでよく利用されている決済方法です。一例として、次のような用途で口座振替が利用されています。
▼口座振替が利用されている例
- 住居費(賃貸物件の家賃・駐車場の賃貸料)
- 光熱費(電気料金・ガス代・水道代)
- 通信費(スマホ料金・インターネット回線使用料)
- 教育費(習い事の月謝や学習塾の授業料)
- 保険料(生命保険料・損害保険料)
- 新聞図書費(新聞購読費・定期購読雑誌代)
- 税金(所得税・自動車重量税・固定資産税など)
一度手続きをすれば、以降は指定口座から自動的に引き落とされるのが口座振替の特徴です。支払いの度に手続きする必要がないため、支払いの手間を省くことができます。
口座振込との違い
口座振替とよく似た決済方法に「口座振込」があります。名前こそ似ているものの、全く別の決済方法である点に注意が必要です。
口座振込とは、お客様自身が資金を移動させる決済手段を指します。ATMやコンビニで振込手続きをしたり、ネットバンキングを活用したりするのが一般的です。いずれにしても、お客様が自らの意思で振込手続きを行わない限り支払いは完了しません。
口座振替の場合、指定された振替予定日が到来すると自動的に料金が引き落とされます。口座が残高不足にならない限り、お客様自身が改めて手続きしなくても料金の支払いが完了するのです。
また、手数料の面でも口座振替と口座振込には違いがあります。口座振込の場合、振込手数料はお客様が負担するのが一般的です。一方、口座振替であれば入金手数料を事業者側が負担することもできます。
口座振替の利用手続き方法
口座振替の利用手続きには、大きく分けて口座振替依頼書による登録方法とWebによる登録方法の2つがあります。
口座振替依頼書による利用手続きでは、お客様が記入・捺印のうえ事業者へ書面を提出します。事業者は届いた口座振替依頼書を決済代行会社へ送付し、さらに金融機関が受理することで手続きが完了する流れです。
Webによる利用手続きでも事業者・決済代行会社・金融機関へと登録情報が送信される点に違いはありません。ただし郵送によるやりとりが不要となるため、お客様はWeb上で必要事項を入力して送信するだけで手続きが完了します。
口座振替の利用手続きは書面・Webのどちらにも対応している事業者が増えています。書類の紛失リスクなどセキュリティの観点から、Webでの手続きを推奨している事業者も少なくありません。
▼Webでの口座振替登録について詳しく知りたい方はこちら
【事業者向け】オンライン口座振替とは|取り入れる際のメリットデメリット
▼顧客が直接Web上で口座振替の設定をする方法/メリットについて詳しく知りたい方はこちら
口座振替のメリット
口座振替を導入することにより、さまざまなメリットを得られます。口座振替サービスを利用するメリットについて、お客様・EC事業者様の立場から見ていきましょう。
口座振替サービスをお客様がご利用するメリット
口座振替サービスを利用することで、お客様は支払いに手間や時間をかける必要がなくなります。毎月振り込み手続きをすることは、お客様にとって少なからず負担に感じられるものです。口座振替手続きを一度しておけば自動的に引き落とされる点は、お客様にとってメリットといえます。
また、支払い忘れを防止できることや振込手数料が不要になることも口座振替サービスを利用するメリットです。支払い期日を覚えておく必要がなくなり、手数料もかからないため、お客様の負担を大幅に軽減できます。
口座振替サービスをEC、デジコン事業者様が導入するメリット
EC事業者様にとって、口座振替サービスの導入は未収金を防止する上で非常に役立ちます。自動振替によって料金の回収コストが削減されるだけでなく、不足金や過剰入金への対応も不要です。
お客様がサービスを継続利用することへの心理的な負担感を軽減する効果も期待できます。お客様が能動的に料金を支払う必要がなく、より長期間にわたってサービスを利用してもらえる確率が高まるのです。
また、対応する金融機関の口座さえあれば口座振替を利用できる点もメリットといえます。クレジットカードを所有していないお客様も利用できるため、サービス申し込みを検討する際の機会損失を防ぐことにも繋がるのです。
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口座振替を導入する手順
口座振替を導入するにあたって、金融機関と個別に契約する方法があります。手続き方法は金融機関によって異なりますが、一般的な手順は下記の通りです。
▼金融機関と個別に契約する場合の手順
1.金融機関に口座振替の事前申し込みをする
2.金融機関の審査を受ける
3.審査を通過し契約締結
4.お客様に金融機関指定の口座振替依頼書を送付
5.返送された口座振替依頼書を金融機関へ提出
6.金融機関が口座振替依頼書を受理
7.口座振替開始
金融機関に口座振替の申し込みをしてから実際に利用できるようになるまで、1ヶ月程度かかることもあります。また、口座振替依頼書を金融機関に送付後、口座振替の設定完了までさらに1〜2ヶ月程度を要するのが一般的です。
▼口座振替の詳しい導入手順/手数料の比較について知りたい方はこちら
【事業者向け】口座引き落とし(口座振替)とは?仕組み・手数料・導入手順も
口座振替を導入する際の注意点
金融機関と個別に契約する場合の主な注意点は次の通りです。
▼金融機関と個別契約する場合の注意点
- 金融機関への事前申し込みが必要
- 各金融機関で審査が行われる
- 事務手数料がかかる
- 契約した金融機関しか口座振替を利用できない
審査は金融機関ごとに行われるため、たとえばA銀行とB銀行では審査を通過したものの、C銀行では通過しないといったことも起こり得ます。この場合、C銀行の口座しか所有していないお客様は口座振替を利用できません。
事務手数料が高額になりやすい点にも注意しましょう。個別契約の場合、数百万円の手数料が必要になることも少なくありません。事務手数料は金融機関ごとにかかるので、契約する金融機関が増えれば増えるほどコストがかさんでしまいます。
お客様の利便性向上を図るには、できるだけ多くの金融機関と契約しておくほうが望ましいでしょう。しかし、事務手続きの手間や事務手数料を考慮すると契約できる金融機関の件数には限度があるのが実情です。
口座振替の導入に便利な決済代行会社の利用
口座振替を導入するもう1つの方法として、決済代行会社の利用が挙げられます。決済代行会社とは、口座振替に必要な各種手続きや運用を代行してくれる業者のことです。決済代行会社を利用する主なメリットを紹介します。
▼決済代行会社を利用するメリット
- 複数の金融機関と提携しているため、利用開始手続きが1回で済む
- 各金融機関でまとめて審査を行うことができる
- 複数の金融機関の口座振替サービスをお客様に提供できる
- 口座振替依頼書のほか、Web口座振替も利用可能なケースが多い
- トラブル発生時に対応や折衝を代行してもらえる
事業者様の負担軽減とお客様の利便性向上を実現するには、便利な決済代行会社の利用をおすすめします。口座振替の導入から運用まで決済代行会社が担ってくれるので、事業者様は本来の事業に集中しやすくなるはずです。
まとめ
口座振替は、クレジットカードを利用しないお客様にとって必要な決済方法といえます。事業者様にとっても未回収リスクや新規顧客獲得の機会損失を防ぐために導入しておきたいサービスといえるでしょう。
ぜひ今回の記事を参考に、口座振替の導入を検討してみてください。EC事業者様とお客様の双方にとって、大きなメリットを得られるはずです。
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