決済

【事業者向け】オンライン口座振替とは|取り入れる際のメリットデメリット

口座振替とは、金融機関から定期的かつ自動的に料金が引き落とされる方法です。最近では、オンラインで手続きができる「オンライン口座振替」が知られるようになり、「オンライン口座振替ってどのようなもの?メリットは?」と疑問に思っている方も多いでしょう。

本記事では、オンライン口座振替について幅広く解説します。今回の記事を最後まで読むことによって、オンライン口座振替のメリット・デメリットや導入手順が詳しく理解できるでしょう。

オンライン口座振替とは?

オンライン口座振替とは、口座振替の手続きをオンラインでできる仕組みです。従来の口座振替では、口座振替依頼書に必要事項を記入するなどの作業が必要でした。しかしオンライン口座振替であれば、オフラインで生じる面倒な作業を省略でき、オンライン上だけで登録が完結します。

依頼書などの管理も簡単になるので、顧客にとって使いやすくなるだけでなく、事業者視点でも利便性が大きく向上します。業務の効率化はもちろん、セキュリティ面でも多くのメリットがあるので、オンラインに切り替える利点は大きいと言えるでしょう。オンライン口座振替のメリットについては、後の項目で詳しく解説します。

▼口座振替について詳しく知りたい方はこちら

口座振替とは?仕組みから導入方法までを解説

▼【事業者向け】口座振替の手数料や導入方法ついて詳しく知りたい方はこちら

【事業者向け】口座引き落とし(口座振替)とは?仕組み・手数料・導入手順も

オンライン口座振替のメリット

オンライン口座振替のメリットは以下の通りです。

  • 他の決済方法より手数料が安い
  • ユーザー層が広がる
  • 利用継続率が高くなる
  • 未払いのリスクが減る

ここでは、それぞれのメリットについて、その特徴を解説します。

他の決済方法より手数料が安い

他の決済方法より手数料が安いのが、オンライン口座振替の大きなメリットです。銀行振込やクレジットカード決済といった決済と比較しても、オンライン口座振替は安価な手数料で利用できます。

決済金額を1万円と仮定し、「オンライン口座振替」「クレジット決済」「振込決済」の手数料を比較してみましょう。

決済方法手数料(支払金額1万円当たり)
オンライン口座振替100円
クレジット決済300円~400円
振込決済200円

もちろん手数料は支払内容や業者によって大きく変わるため、一概に決められるものではありません。しかしオンライン口座振替は、一般的に安価な手数料で利用できる決済方法です。顧客側にとっても利便性が向上するため、ぜひ導入しておきたい決済方法となっています。

ユーザー層が広がる

ユーザー層が広がるのもオンライン口座振替を導入するメリットと言えます。例えばネットショップで商品を購入する際は、クレジットカード決済がほとんどです。しかしクレジットカード決済にこだわってしまうと、クレジットカードを利用しないユーザーを取りこぼしてしまいます。

クレジットカードを使わないユーザーは、「クレジットカードの作り方や使い方がよく分からない」といった方や、「クレジットカード決済を信用していない」という層もいます。明確な意思を持ってクレジットカードを使わない人もいるため、そうした人にアプローチする手段を用意しておきたいところです。

オンライン口座振替を1つの選択肢として追加することによって、より幅広いユーザーにアピールできます。

利用継続率が高くなる

オンライン口座振替には、利用継続率が高くなるメリットもあります。例えばオンライン口座振替は、定期的に自動引き落としをするサービスによく利用されています。具体例を挙げると、公共料金や家賃、各種サブスクリプションのような毎月決済が発生するサービスです。

もし支払いが発生する度に振込をしなければならない場合、「振込をするのが面倒だからサービスを解約してしまおう」という意識が芽生えてしまいます。公共料金であればともかく、サブスクリプションサービスのようないつでも辞められるサービスにとっては、致命的な弱点となるでしょう。

オンライン口座振替であれば、上記のような決済方法と比べてサービスを継続して利用しやすくなります。

未払いのリスクが減る

未払いのリスクが減るといったメリットも見逃せません。例えば支払いが発生した際に、都度振込をするような形だと、顧客側が支払いをしない可能性があります。ただ忘れているだけであればリマインダーで何とかなりますが、「踏み倒そう」と明確な悪意を持っているユーザーも残念ながら存在します。

未払いであれば催促・督促状を発行することになりますが、オンライン口座振替であれば、毎月決まったタイミングで口座からの引き落としが行われるため、ユーザーの払い忘れに関するリスクをほとんどゼロにできます。また、振込先の間違いや振込金額の違いといったミスに関する手間を削減できるため、業務効率の改善にもつながるでしょう。

オンライン口座振替のデメリット

オンライン口座振替のデメリットは以下の通りです。

  • オンライン口座振替を危険と感じているユーザーがいる
  • 振替失敗の際に手間がかかる

オンライン口座振替ならではのメリットだけでなく、デメリットをあわせて確認するのも重要です。ここではそれぞれのデメリットについて、その特徴を解説します。

オンライン口座振替を危険と感じているユーザーがいる

「オンライン口座振替を危険と感じているユーザーがいる」といったデメリットに注意しましょう。オンライン口座振替では、登録・設定をする際に、口座情報を入れなければなりません。ユーザーの中には「口座情報をインターネット上でやりとりするのに抵抗がある」「不正な引き落としが行われるのではないか」という人もいます。

決済方法をオンライン口座振替のみ設定にしてしまうと、上記のようなユーザーを取りこぼしてしまうリスクがあります。決済方法はなるべく広い範囲で設定し、なるべく多くのユーザーにとって使いやすい環境を整備すると良いでしょう。ユーザーの取りこぼしや離脱のリスクは、必ず前提として考えておきたい部分です。

振替失敗の際に手間がかかる

「振替失敗の際に手間がかかる」というデメリットもあります。オンライン口座振替は、正しい情報が登録されれば、そのまま継続的に決済可能です。しかし振替サービスの設定を間違えてしまった場合は、適切な引き落としがされなくなるため、早急に対応しなければなりません。特に対応が遅くなってしまう場合は、顧客満足度の低下・ユーザーの離脱にもつながってしまいます。

ユーザー側で気を付けられれば良いですが、業者側から連絡するケースも多くあるでしょう。しかし設定内容の修正をする場合、その分の人件費が発生してしまいます。また、そもそも振替失敗をしないようにするための管理費も要求されるため、必要な手間が多くなる点にも注意しましょう。

オンライン口座振替の導入手順

まず、オンライン口座振替を導入するためには、収納代行機関もしくは決済代行会社と契約する必要があります。ここでは、決済業務を代行している後払い決済サービスのatone(アトネ)を例に、導入手順を確認しましょう。もちろん金融機関毎に個別で契約をする方法もありますが、基本的には決済代行会社などと契約する方が、事業者側の負担を減らせます。

その後、ユーザーに振替依頼書を記入してもらいます。以下の情報をもらいましょう。

  • 金融機関名
  • 口座番号
  • 普通預金・当座預金
  • 口座人名義(フリガナ)
  • 電話番号
  • 住所

顧客情報が記載された振替依頼書を代行会社に送付し、無事引き落とされれば手続きは完了です。なお送付する際は、必ず依頼書のコピーを取っておくようにしましょう。

まとめ

オンライン口座振替は、「決済手数料が安い」「利用継続率が高くなる」などのメリットがある一方、少なくないデメリットもあります。メリット・デメリットを比べたうえで、導入するかどうかを考えましょう。

オンライン口座振替を導入したいと考えている場合は、atone(アトネ)がおすすめです。クレジットカードを利用しない後払い決済プラットホームであり、新しいユーザー層にアプローチできます。業界最低水準の手数料で利用できるのも大きな魅力です。気になる方は、まずは資料をダウンロードしてみましょう。

資料のダウンロード(無料)はこちら

おすすめのお役立ち情報

売上UPでお悩みの方は「atone」へご相談ください