決済

払込票方式とは?支払いの流れ・メリットを解説

事業者からお客様に払込票を郵送し、コンビニで代金を支払う払込票方式。払込票方式を決済方法として取り入れるべきか迷っているEC事業者の方も多いのではないでしょうか。

今回は、払込票方式と払込用番号方式(ペーパーレス)の違いやそれぞれのメリットのほか、どちらの導入がおすすめかを解説します。この記事を読めば、払込票方式の特徴やメリットが一通り理解できるでしょう。ぜひ参考にしてください。

払込票方式はコンビニ決済の一種

ECサイトで商品を購入したお客様が代金を支払うには、クレジットカード決済やコンビニ決済、代金引換、銀行振込などさまざまな手段があります。「令和3年 通信利用動向調査報告書(世帯編)」によれば、それぞれの決済方法を利用している人の割合は次の通りです。

  • クレジットカード払い:75.7%
  • コンビニエンスストアでの支払い:33.1%
  • 電子マネーによる支払い:28.1%
  • 銀行・郵便局の窓口やATMでの振込:21.4%
  • 代金引換:20.2%
  • インターネットバンキングでの振込:16.2%
  • 通信料金・プロバイダ利用料金への上乗せ:16.2%

出典:総務省情報流通政局「令和3年 通信利用動向調査報告書(世帯編)」

上記の通り、コンビニ決済はクレジットカード決済に次いで利用者の多い支払い方法であり、EC事業者にとって導入を検討しておきたい決済の仕組みといえます。

▼コンビニ決済について詳しく知りたい方はこちら

コンビニ決済とは?支払い方法・仕組みやメリット・デメリットを徹底解説

コンビニ決済には「払込票方式」と「払込用番号方式(ペーパーレス)」の2種類があります。それぞれのメリットや具体的な支払い方法について見ていきましょう。

払込票方式とは?

払込票方式とは、バーコードが印字された請求書による支払い方法のことです。決済代行会社からお客様へ払込票を郵送し、お客様がコンビニに払込票を持参することで代金を支払うことができます。

お客様は払込票をコンビニのレジに持っていくだけで支払い手続きが完了するため、トラブルが少ないのが特徴です。店員がバーコードを読み取った時点で支払い金額が表示されることから、金額の間違いが発生することも考えにくい決済方法といえます。

払込票方式のメリット

払込票方式のメリットは、コンビニで買い物と一緒に支払いを済ませられることです。コンビニに立ち寄ったついでにECサイトの代金を支払うことができるため、お客様にとって手軽に利用できる支払い方法といえます。

また、クレジットカードを持っていない若年層や、デジタル機器の扱いに苦手意識のある高齢者層にニーズのある支払い方法です。お客様によっては、クレジットカードを所有していてもスキミングなどのリスクがあることから、できるだけクレジットカードを使用したくないという方も少なくありません。このように、クレジットカードを使うことなく支払いを済ませられる点は払込票方式の大きなメリットです。

払込票方式の支払い方法

払込票方式で代金を支払う際の流れは次の通りです。

  1. ECサイトで購入手続きを行う(コンビニ決済を選択)
  2. 払込票がお客様の自宅に郵送される
  3. お客様が払込票をコンビニへ持参
  4. 払込票をレジで提示し、代金を支払う

コンビニで支払う際には、現金決済のほかクレジットカード決済やキャッシュレス決済も選択可能です。お客様側で対応すべきことは、払込票が届きしだい期限までにコンビニで支払い手続きを行うことのみとなります。公共料金の支払いなどと同じ流れのため、多くのお客様にとって馴染みのある支払い方法といえるでしょう。

払込用番号方式(ペーパーレス)とは?

払込用番号方式とは、支払いに必要な専用番号をメールで通知する方法です。紙の払込票を使用しないペーパーレス方式のため、払込票の作成や郵送にかかる手間やコストを削減することができます。

払込に使用する番号は、決済代行会社を通じてお客様に通知されます。お客様はコンビニに設置されているマルチメディア情報端末に払込用番号を入力することで代金を支払えます。このように、紙の払込票を使用しない点が払込用番号方式の大きな特徴です。

払込用番号方式(ペーパーレス)のメリット

払込用番号方式はペーパーレスのため、払込票を作成・郵送するコストが発生しません。払込用番号をメールで送付するだけで請求が完了するため、時間とコストを削減できることがメリットです。

また、払込票を郵送する場合、届いた払込票をお客様が紛失・汚損してしまうと再発行手続きが必要になります。再発行の依頼を受けてからお客様の手元に払込票が届くまで期間を要するのは避けられません。払込用番号方式であれば、お客様のPCやスマートフォンに届いた番号を使って支払い手続きを進められるため、購入直後から支払いが可能です。このように、ペーパーレス化することによって事業者・お客様の双方が負担なく支払いを済ませられることは、払込用番号方式の大きなメリットといえるでしょう。

払込用番号方式(ペーパーレス)の支払い方法

払込用番号方式で代金を支払う際の流れは次の通りです。

  1. ECサイトで購入手続きを行う(コンビニ決済を選択)
  2. 払込用番号がお客様のメールアドレス宛に届く
  3. お客様が払込用番号を控え、コンビニへ出向く
  4. コンビニに設置されたマルチメディア情報端末に払込用番号を入力
  5. 出力された申込券をレジで提示し、代金を支払う

払込票方式と同様、現金決済のほかクレジットカード決済やキャッシュレス決済も選択可能です。お客様がすべきことは「払込用番号の確認」と「コンビニ店頭でのマルチメディア情報端末の操作」「代金の支払い」の3点です。マルチメディア情報端末の操作方法はコンビニによって異なるため、慣れていないお客様にとっては操作が難しく感じられるケースもあり得ます。

払込票方式と払込用番号方式に関する疑問

振込票方式と払込用番号方式について、よくある疑問と回答をまとめました。導入に際して不明点がある場合は、次のQ&Aを参考に疑問を解消してください。

払込票方式と払込用番号方式はどちらを導入するべき?

両者の違いは「紙の払込票がお客様の元に届くかどうか」です。若年層であれば、払込用番号方式でもほぼ問題なく対応できるケースが多いでしょう。一方、高齢層の中には紙の払込票が届くほうが安心できるという人もいるかもしれません。

ECサイトの主要な利用者が若年層であれば払込用番号方式、高齢層であれば払込票方式といったように、ターゲットに合わせて導入する方式を決めるとよいでしょう。お客様の利便性を考慮した上で、導入すべき方式を決定することが大切です。

払込票方式と払込用番号方式の違いは?

払込票方式と払込用番号方式の支払い方法の違いと、メリット・デメリットは次の通りです。

払込票方式払込用番号方式
支払い方法・紙の払込票が郵送される・払込票をコンビニに持参して代金を支払う・払込用番号がメールで届く・コンビニのマルチメディア情報端末で申込券を発行し、レジで代金を支払う
メリット・コンビニで買い物と一緒に支払い手続きが可能・公共料金の支払いと同じ方式のため、高齢者にも受け入れられやすい・ペーパーレスのため、払込票の作成・郵送にかかる手間やコストが削減できる・メールで払込用番号を送付するため、短期間での対応が可能
デメリット・払込票の作成・発行に時間とコストがかかる・払込票を紛失・汚損した場合は再発行が必要・デジタル機器の操作が困難・面倒に感じるお客様もいる

まとめ

払込票方式と払込用番号方式は、いずれもコンビニ決済の仕組みです。両者の大きな違いは「紙の払込票がお客様の元に届くかどうか」のため、ECサイトのターゲット層に合わせて適した方式を選択することをおすすめします。

EC事業者におすすめの決済サービスとしてatone(アトネ)が挙げられます。atone(アトネ)は業界最低水準の2.5%から利用できる後払い決済で、払込用番号方式のほか払込票方式(はがき請求書)にも対応可能です。代金未回収リスクは運営会社が100%保証しますので、後払い特有のリスクにも備えることができます。atone(アトネ)について詳しく知りたい方は、ぜひ下記より資料をダウンロードのうえご確認ください。

資料請求(無料)はこちら

おすすめのお役立ち情報

お役立ち情報一覧を見る

より詳しい情報を知りたい方は、
お気軽にお問い合わせください