ドロップシッピングの仕組みや活用するメリット・デメリット、具体的な始め方についてまとめました。ECサイトとの違いと併せて見ていきましょう。
ドロップシッピングはECサイトと何が違う?メリットと始め方とは
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ドロップシッピングという言葉をご存知でしょうか?オンラインビジネスの一形態で、在庫を持たない販売方法として知られています。
この記事では、ドロップシッピングの基本的な仕組みやECサイトとの違い、活用するメリット・デメリットについて解説します。ドロップシッピングの具体的な始め方も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ドロップシッピングとは
ドロップシッピングとは、自社で在庫を持たない販売形態を指します。事業者はインターネット上にショップを開設し、消費者から注文を受けた場合にはメーカーから商品が直接配送される仕組みです。
商品の保管や管理はメーカーが行うため、ドロップシッピングを運営する事業者は自社で在庫を管理する必要がありません。ECサイトで懸念材料となりがちな在庫管理の問題を解決できる販売形態といえます。
ECサイトとの違い
オンラインで商品を販売する手法として、ECサイトもよく知られています。ECサイトでは、運営事業者が販売・在庫管理・発送といった一連の業務を自社で行うのが一般的です。在庫管理や発送をメーカーに委ねるドロップシッピングの場合、事業者は販売に専念できる点が大きな違いといえます。
ただし、ECサイトの中には在庫管理や発送を外注しているケースも見られます。この場合、実質的にはドロップシッピングに近い形態で運営されているECサイトといえるでしょう。
▼ECサイトについて詳しく知りたい方は下記からご覧ください

ドロップシッピングの仕組み
ドロップシッピングの基本的な仕組みは次の通りです。
- 消費者が商品を注文する
- 自社に注文情報が届く
- 自社から商品管理業者(委託業者)に連絡
- 商品管理業者が発送する
つまり、ショップの運営事業者が行うべきことは「注文の受付」と「注文情報の連絡」のみとなります。商品の梱包や、発送手配といった一連の業務が発生しない点が大きな特徴です。商品の仕入れや在庫管理、発送関連の業務に携わることなく、商品を販売できる仕組みと捉えてください。
ドロップシッピングのメリット
ドロップシッピングで商品を販売する場合、具体的にどのようなメリットを得られるのでしょうか。主にECサイトと比較した場合のメリットについて見ていきましょう。
倉庫や在庫管理が必要なくなる
注文を受けた商品はメーカーから直接消費者の元に届けられるため、在庫を倉庫で管理したり、発送作業を行ったりする必要がありません。商品を販売するにあたって、在庫の管理は大きな課題の1つとなりがちです。倉庫の準備や在庫点数の調整などは、新たに商売を始めるにあたって手間がかかるポイントであり、懸念点となるケースが少なくありません。
倉庫や在庫の管理を自社で担う必要がないドロップシッピングは、事業者にとって手間を削減できる仕組みといえます。
配送にまつわる手間を省ける
ドロップシッピングでは、商品の梱包や発送にまつわる一連の業務を業者に委託できます。梱包材の選定など、本来であれば発送管理に必要となる作業の手間を省けることは、ドロップシッピングのメリットといえるでしょう。
自社で発送業務を行う場合、商品に適したサイズのダンボールや緩衝材などを一式揃える必要があります。注文を受けるごとに梱包・発送作業が発生するため、受注の頻度や量によっては大きな負担になりかねません。こうした手間を削減できることは、事業者にとってメリットとなるはずです。
初期費用を節約できる
物品の販売業を始めるにあたって、商品を保管するための倉庫の確保は必須事項の1つです。倉庫の契約や維持にはコストがかかるため、事業者はこれらのコストを織り込んで事業計画を立てる必要があります。
ドロップシッピングでは倉庫の契約が不要となるため、初期費用を節約できます。元手が少ない場合にも販売業を始めやすいことは、ドロップシッピングのメリットといえるでしょう。
販売に集中できる
在庫管理や発送業務を業者に委託することで、ショップの運営事業者は販売やマーケティングに集中できます。煩雑な作業を外部に委託できるため、売上向上や事業拡大に注力しやすいでしょう。
実際、ECサイトを運営するにあたって、在庫管理や発送業務に追われてしまい、事業拡大にまで手が回らなくなるケースは決して少なくありません。販売数が増えれば増えるほど忙しくなりがちなECサイトの弱点を補えることは、ドロップシッピングの強みといえます。
ドロップシッピングのデメリット
数多くのメリットを得られるドロップシッピングですが、デメリットとなり得る面もあります。ドロップシッピングを始める際には、デメリットも把握しておくことが大切です。
在庫のコントロールは自社でできない
在庫管理を外部の業者に委託しているため、在庫を自社でコントロールできません。他のドロップシッピング事業者の販売状況や商品の売れ行きが把握できないため、在庫切れのリスクは常につきまといます。
たとえば、特定の商品が集中的に売れたにも関わらず、在庫がないために発送できないといった事態に陥ることも想定されます。結果として販売機会を失う可能性もあることを理解しておく必要があるでしょう。
競合サイトが多い
ドロップシッピングは参入壁が低いことから、多種多様な業種の企業がすでに多数参入しています。大手ドロップシッピングサイトも登場しており、競合サイトが強いことが難点です。
競合に勝つためには独自性を打ち出す必要がありますが、扱っている商品が他社と重複するケースも多いため、価格を下げざるを得ないケースも多々あります。結果として利益が出にくい状況に陥りやすいことは、ドロップシッピングの弱点として押さえておくべきでしょう。
在庫管理に関する技術が育たない
在庫管理を外部の業者に一任できることは、実はデメリットにもなり得ます。在庫管理に関するノウハウや技術が蓄積されないため、将来的に自社で在庫管理や発注を行うことになった場合、ゼロからのスタートとなるからです。
事業を育てて拡大していく予定であれば、在庫管理をはじめから自社で行うほうがよい場合もあります。事業の見通しと直近の手間のバランスを考慮して、ドロップシッピングという販売手法を選ぶべきか慎重に判断することが大切です。
ドロップシッピングの始め方
ドロップシッピングを始めるには、大きく分けて3通りの方法があります。どの方法にも一長一短の面があるため、自社に適した始め方を見極める上で役立ててください。
オリジナル商品を販売する
商品作成ツールなどを活用して、自社オリジナル商品を販売する方法です。既成品を扱う場合と比べて自社の独自性を打ち出しやすく、競争優位性を獲得しやすい方法といえるでしょう。
一方で、オリジナル商品の開発・制作には時間とコストがかかります。完全なオリジナル商品ではなく、既存のTシャツやスマホケースにオリジナルロゴやイラストを印刷して販売するOEMと呼ばれる手法も検討するとよいでしょう。
▼OEMについて詳しく知りたい方は下記からご覧ください

DSP(ドロップシッピングサービスプロバイダ)に登録する
ドロップシッピングを専門に扱っているサービスを活用するのも1つの方法です。DSPと呼ばれるサービスを利用することで、販売代理店が扱っている商品を自社のサイトで販売することができます。
ただし、プロバイダによって販売の難易度は異なります。アフィリエイトに近い形態のプロバイダは参入壁が低く始めやすい反面、競合が多くなりやすい点に注意が必要です。
メーカーに直接交渉する
販売したい商品が決まっている場合、メーカーに直接交渉して販売契約を結ぶ方法もあります。扱う商品を自社で選定できる自由度が高く、競合も少ない点がメリットといえるでしょう。
ただし、交渉には手間がかかる上にノウハウを持たない事業者にとってハードルが高いプロセスとなりがちです。ドロップシッピングに初めて取り組む事業者の方は、DSPを活用する方法からチャレンジするほうが無難でしょう。
ドロップシッピングの決済方法
ドロップシッピングサイトには、通常のネットショップと同様に決済システムを導入する必要があります。クレジットカードや銀行振込などさまざまな決済方法がありますが、より幅広い客層にご利用いただくには後払い決済の導入がおすすめです。
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ドロップシッピングは初心者にもおすすめ
ドロップシッピングとは、自社で在庫を抱えることなくメーカーから購入者へ直接商品を届ける形態の販売手法です。自らメーカーと交渉する方法は難易度が高いものの、DSPやオリジナル商品支援サイトなどを活用することで初心者でも始められます。
これから販売業を始めたいと考えている方は、ドロップシッピングを選択肢の1つに加えてみてはいかがでしょうか。ECサイトの仕組みを1から構築する場合と比べて、より省コスト・省エネルギーで商品の販売を始められるはずです。