今回はデジタルコンテンツとは何か、定義や販売方法について詳しく解説します。この記事を読めば、デジタルコンテンツに関する基本が理解でき、販売方法や販売手数料についても一通り分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
【すぐに理解!】デジタルコンテンツを販売できるサイトやアプリ・手数料を紹介!
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デジタルのコンテンツの販売に挑戦してみたいと思ったことはありませんか?興味はあるものの、デジタルコンテンツにどのような種類があり、具体的にどうすれば販売できるのか分からない方もいるでしょう。
デジタルコンテンツとは?
デジタルコンテンツとは、デジタル形式で構成されているコンテンツの総称です。対義語はアナログコンテンツで、紙媒体の書籍や雑誌、CDで販売されている音楽などが該当します。このように物理的な実体のあるアナログコンテンツに対して、デジタルコンテンツはデータのみ販売される点が特徴です。
近年は通信が高速化し、大容量のデータも手軽に送受信できるようになりました。これにより、いつでもどこでもスマートフォンやPCでデジタルコンテンツを楽しめるようになったのです。
デジタルコンテンツの例として、次のような種類が挙げられます。
種類名 | 具体例 |
出版 | 電子書籍・電子雑誌・電子新聞・電子写真集など |
音楽 | 楽曲のダウンロード販売・ストリーミングサービスなど |
ゲーム | ダウンロード販売・ゲームアプリ・課金アイテムなど |
映像・写真 | 動画ファイル・動画配信サービスなど |
イラスト・素材 | キャラクターイラスト・素材画像など |
知識・ノウハウ | テキストベースの教材・動画/音声教材など |
このように、デジタルコンテンツとして販売可能なものは多方面にわたっています。データとして送受信が可能であれば、基本的にどのようなものでもデジタルコンテンツとして販売できるのです。
以下の記事では、デジタルコンテンツとアナログコンテンツの違い、デジタルコンテンツの市場規模等について解説しています。こちらもぜひ一読ください。

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【種類別】デジタルコンテンツの販売方法と販売する際の留意点
デジタルコンテンツを実際に販売するには、どのような方法があるのでしょうか。デジタルコンテンツを販売できるサイト・アプリをコンテンツの種類別に紹介します。
電子書籍
電子書籍を販売するには、電子書籍ストアを活用します。販売時のロイヤリティ料率はストアごとに異なりますが、35〜70%が一般的です。電子書籍のジャンルは幅広く、コミックやビジネス書、実用書、小説、雑誌などが販売されています。
販売(入稿)するデータの代表的な形式は次の通りです。
- ePUB
- xmdf
- .book
上記のうち、ePUBが現在最も広く利用されています。HTMLをベースに作られており、汎用性が高いことが多く活用されている主な理由です。
PDFを電子書籍として販売することもできますが、他の形式のように表示される端末に合わせてレイアウトを自動で調整する機能は実装されません。ユーザーのリーダビリティを考慮するなら、ePUBなどPDF以外の形式を検討したほうが良いでしょう。
音楽
音楽のデジタルコンテンツは、ディストリビューター(またはアグリゲーター)と呼ばれる仲介業者を通して音楽配信サービスや動画配信サービスにて提供されます。楽曲のジャンルに制限はなく、一般的な楽曲から再生時間が数秒の着信音まで販売可能です。
配信手数料はディストリビューターによって月額660円〜8,900円と幅広く設定されているのが特徴です。配信楽曲数を問わず一律の月額配信手数料とされていることもあれば、1アルバム/シングルごとに配信手数料がかかることもあります。
楽曲ファイルはWAVまたはMP3、ジャケット画像はJPGやPNGが利用されるのが一般的です。配信サービスによっては対応する楽曲・画像ファイルの形式が指定されていることもあるため注意しましょう。
ゲーム
ゲームはダウンロードコンテンツの販売プラットフォームを利用して販売します。本格的なゲームからミニゲームまで、ダウンロード可能なサイズであればどのようなゲームでも販売可能です。ゲームファイル形式にはMAP、DXT、VDFなどがよく利用されています。販売手数料は12〜30%程度が一般的です。
また、スマートフォンに特化したゲームをアプリとして制作し、アプリストア上で販売・提供する方法もあります。アプリのパッケージファイルをアプリストアに申請し、承認されれば販売を開始できるのです。
ただし、暴力的な表現など18歳未満の利用にふさわしくない内容のゲームの場合、販売に制限がかかることがあります。販売プラットフォームやアプリストアの規定をよく確認しておくことが大切です。
映像
映像は動画共有・販売サイトで販売されています。エンターテイメント系から学習用の講座まで、幅広いジャンルの映像が販売可能です。ダウンロード方式で販売するケースと、ストリーミング方式で販売するケースがあります。
よく使われている代表的なデータ形式はMOV、MP4です。手数料は月額2,000〜9,000円程度かかるものと、販売手数料として3.4〜20%程度かかるものがあります。中には60〜85%といった販売手数料がかかるサイトもあるため、利用する販売サイトの規定を十分に確認しておきましょう。
写真・イラスト素材
写真・イラスト販売サイトを利用することで、写真やイラストをデジタルコンテンツとして販売できます。人物・風景の写真やWebサイトなどに掲載する素材用の画像、イラストレーターによって描かれた素材集などが販売可能です。
データ形式はJPG、PNGのほか、イラストの場合はEPSやAI形式のベクターデータが利用されることもあります。販売手数料は10〜25%程度に設定されているのが一般的です。
なお、販売する写真・イラストは著作権や肖像権を侵害していないものに限ります。たとえば、通行人が映り込んでいる写真を勝手に販売することや、明らかに既存のアニメ作品を想起させるイラストを販売するといったことはできません。
知識・ナレッジ
知識・ナレッジは、動画や音声、画像、テキストなどの形式で販売されています。有料課金機能が備わっているメディアプラットフォームやメールマガジン配信スタンドで販売可能です。買い切り型で販売する方法と、定期刊行マガジンとして販売する方法があります。
実際に販売されているコンテンツは幅広く、語学の学習教材やビジネスノウハウ、エッセイといった多種多様なジャンルが存在します。知識・ノウハウを求める人と提供する人がいれば、どのようなジャンルでも販売可能と考えてよいでしょう。
販売手数料は10〜20%前後の販売プラットフォームが多く見られます。実際には、販売手数料に加えて決済手数料がかかるサービスもあるため規約を十分に確認しておきましょう。
ここまでで紹介してきたデジタルコンテンツの種類別販売サイト・アプリをまとめると、下表の通りとなります。
販売できるサイト・アプリ | 販売手数料目安 | 販売可能なデータ形式の例 | |
電子書籍 | 電子書籍ストア | 35〜70% | ePUB、PDF、xmdf、.book |
音楽 | ディストリビューター | 月額660〜8,900円 | WAV、MP3 |
ゲーム | ダウンロード販売プラットフォーム | 12〜30% | MAP、DXT、VDF |
映像 | 動画共有・販売サイト | ・月額2,000〜9,000円・3.4〜30%程度 | MOV、MP4 |
写真・イラスト素材 | 写真・イラスト販売サイト | 10〜25% | JPG、PNG、EPS、AI |
知識・ノウハウ | メディア販売プラットフォーム、メールマガジン | 10〜20% | テキスト形式(メディアによって画像・動画・音声なども対応) |
まとめ
デジタルコンテンツはデジタル形式で構成されるコンテンツの総称であり、今回紹介してきた通り幅広い種類があります。デジタルコンテンツ全体の市場規模は縮小傾向にありますが、ネットワークでの販売に関しては市場が拡大しており、今後の成長が期待できる分野です。今回紹介してきた販売方法を参考に、ぜひデジタルコンテンツの販売に挑戦してみてください。
なお、デジタルコンテンツを自社メディアで販売する方法もあります。デジタルコンテンツの販売を始めるにあたって決済方法を増やしたい・充実させたいという方には、決済手数料が1.9%〜と業界最低水準の後払い決済サービス「atone(アトネ)」がおすすめです。atone(アトネ)の特徴や導入実績については、より詳しくご覧いただける資料をご用意しています。資料請求は無料でできるため、気になる方はぜひ資料を請求してご確認ください。